EVPN(Ethernet VPN)MPLS+EVPN VXLAN [Interop Tokyo 2016]

こんにちは。あきみちです。Interop Tokyo 2016取材記事第一弾です。

EVPN(Ethernet VPN)は、MP-BGP(Multi Protocol Border Gateway Protocol)を使ったL2延伸技術です。昨年2月にRFC 7432が発行されています。

BGPというとAS(Autonomous System)同士を繋ぐプロトコルであると思う方々も多いと思いますが、MP-BGPは、その名の通りIPv4以外のプロトコルも扱えます。MP-BGPといえば、「IPv6も使えるようにしたものでしょ」と思う方々も多い気がしますが、MP-BGPは「マルチプロトコル」なので、IPv4とIPv6だけではなく、その他のプロトコルも扱えます。

EVPNはMP-BGPをコントロールプレーンとして利用し、MACアドレス情報のやり取りができるようにするものです。EVPNのデータプレーンとしては、MPLS(MultiProtocol Label Switching)、VXLAN、PBBが利用できます。

MP-BGPでL2延伸を行うメリットとしては、以下のようなものがあげられます。

  • マルチホーミング
  • 冗長性確保
  • フローベースのロードバランシング
  • マルチパスの実現
  • マルチキャスト運用

こういった機能は、データセンターなど大規模なトラフィックを効率的に扱うことが求められる環境で必要になることがあります。

今年のInterop TokyoでのEVPNは、EVPN/MPLSとEVPN/VXLANが接続されているのがポイントです。以下の図の赤色部分です。

interop 2016 evpn-topology

ShowNet内に構築された東西データセンターを結ぶcore部分は、EVPN/MPLSで運用され、dcwestとdceastの各データセンター入り口部分はEVPN/VXLANで運用されています。そして、ShowNetのすごいところは、MPLSで運用されている部分とVXLANで運用されている部分を繋いでしまって、EVPNのデータプレーン部分をVXLAN-MPLS-VXLANという風にしています。

この変態構成を実現するために、ShowNet内にあるEVPN(MP-BGP)同士の接続はeBGPとiBGPが組み合わされています。BGPには、iBGPで受け取った経路は他のiBGPルータに広告しない(iBGPのスプリットホライズン)という決まりがあるので、EVPNでのMACアドレス情報交換においてもiBGP同士で接続した状態でやり取りできないためです。

一見すごく単純に繋げただけに思える一方で、考えれば考えるほどわけがわからなくなる複雑構成です。ワクワクしますね。このマルチベンダ(5社10機種)でのEVPN/MPLSとEVPN/VXLAN接続は、世界初の試みのようです。

  • Cisco ASR9006
  • Furukawa FX1
  • Juniper MX240
  • Huawei NE40E
  • Cisco Nexus 9504
  • Cisco Nexus 9272Q
  • Cisco Nexus 92160YC-X
  • Huawei CE8860
  • Huawei CE6851
  • Juniper QFX5100

エンジニア向けInterop Tokyoの歩き方

こんにちは。あきみちです。今年も日本最大のネットワーク機器展示会であるInterop Tokyoが開催される時期になりました。知っているとInterop Tokyoを楽しみやすくなるポイントを紹介します。

毎年展示傾向は変わって行きますが、初参加の方々は、これらのポイントを念頭におきながら会場を回って頂けると色々とわかりやすくなると思います。

美し過ぎるネットワーク図

ここ数年、Interop TokyoにおけるShowNetのネットワークトポロジ図は、「美し過ぎるネットワーク図」として一部界隈で有名です。あのトポロジ図はデザイナさんが描いていると信じている方々も居そうですが、実は、あれは発注されて描かれたものではなく、NOCメンバーが描いています。

external01
去年のネットワーク図(External)
topology01
去年のネットワーク図(ShowNet内部)

Interop Tokyoのネットワークトポロジ図が凄いのは、単に見た目だけではなく、それを見る事によってShowNetのネットワーク構成が理解しやすくなるように考え抜かれているところです。機器名を列挙するだけではなく、その機器が構築しているネットワークの意味や意図や思想を伝えようとしているのが良くわかります。

しかも、Interop Tokyoのネットワークトポロジ図は、いまでも毎年進化し続けています。ネットワークそのものが毎年チャレンジングなので、それを表現するためのネットワークトポロジ図にも工夫が求められるためです。

最新のネットワークトポロジ図を見つつ、前年度のネットワークトポロジ図と比べることで、ネットワーク全体の設計思想を推測しつつ、その図を作成するにあたって新たに追加されたグラフィックデザイン的要素を探すのも私の密かな楽しみのひとつです。

NOCブース

会場内でShowNetを展示しているブースは、主にNOCブースとPOD(Pedestal Operation Domain)ブースの2種類に分類できます。

NOCブースは、ShowNetの中心部分です。対外線を収容する機器をはじめ、ShowNetのバックボーンや主要なShowNet企画などもNOCブースで展示されています。Interop Tokyoに行くのであれば、NOCブースは必ず立ち寄るべき場所ではないかと思います。

以前はひとつの大きなブースとして「NOCブース」が構築されていましたが、最近は、NOCブースというよりも、複数のラックが配置された「NOCエリア」に近い状態ではあります。NOCブースのラック配置が昔と変わっているのは、NOCブースに展示するラックが年々増えているという事情があるようです。

whiteboard-1

そのように配置が変わった利点として、来場者がNOCブースのラックを見学しやすくなったという点があげられそうです。10年ほど前は数個のラック前に大量の人々が停滞していてゆっくりと見る事が、数年前よりもNOCブース周辺の人の流れがスムーズになりました。

数年前から、NOCメンバーが「オモシロイ!」と思ったことを記載するスペースがShowNetラックの横などに設置されています。その内容は、毎日徐々に変わったりしていますが、展示されている機器本体を見るだけでは得られない情報などが書いてあり非常に楽しいです。

whiteboard-2

PODブース

PODブースというのは、NOCブースから派生したネットワークを収容するラック群が設置されたブースです。NOCブースがひとつであるのに対して、PODブースは複数設置されます。

このPODという単語のP部分である「Pedestal」という英単語は、「台座」や「基礎」という意味があります。昔、ADSLが目玉だったころに、各出展社に対してPODからADSLサービスが提供されたりしていましたが、PODブースは、NOCブースから派生しつつも、さらに次に対するサービスを提供するための「台座」であるような位置づけで運用される傾向があります。

PODという単語は、米国など海外で行われるInteropを含めて、Interopで良く使われている表現です。
しかし、このような表現をInterop以外では聞いた事がありません。Interop Tokyo関係者の方々にも聞いてみましたが、皆様、一様に「Interop以外で聞いた事がない」と言っているので、恐らくInterop用語だろうと推測しています。

ShowNetウォーキングツアー

ShowNetを構築しているNOCチームメンバーが会場内を歩き回りながら内容を説明していく「ShowNetウォーキングツアー」が毎年開催されています。

その年のShowNetを知るには、ShowNetウォーキングツアーに参加するのが効率的です。ShowNetが最先端技術を詰め込んだ複雑なネットワークであるということもあり、ShowNetウォーキングツアーなどで一通りの説明を受けないと、そもそも調べ始めるキッカケを掴むのも難しいという感想も持っています。私は、ShowNetウォーキングツアー参加後に、さらに詳しく各要素を調べてはじめて「あー、あの説明はこういうことだったのか!」とわかることが多い印象です。

tour

ShowNetへの参加方法ですが、会場に設置された受付にて参加申し込みを行うことで、無料参加できます。希望者が多い場合には抽選になります。

ここ数年は、展示会終了後の静かな時間帯に行われる有料版ShowNetウォーキングツアーも人気です。セミナールームでテクニカルセッションを行った後に、一般来場者がいない静かな会場でShowNetウォーキングツアーが実施されるので、非常に快適に説明を聞けます。

Best of Showアワード

Interop Tokyoでは、毎年「Best of Showアワード」という主催者企画が実施されます。このアワードは、出展社が各自の「今年の一押し展示」をエントリし、それら全てをアワード審査員がまわったうえで「今年の一品」を決めるというものです。

毎年、展示会初日のうちに審査員が展示会場をまわり、その日の夕方に受賞エントリが決定します。そのため、展示会初日はBest of Showアワードの結果を参考にしつつ会場を見ることはできませんが、二日目と三日目には、このアワードの受賞エントリやノミネートエントリの展示を狙って会場を歩き回ると短時間で効率良く楽しいものを見ることができます。

award

アワードの受賞エントリ一覧は、毎年Interop Tokyoの公式Webサイトで公表されています。開催年度によって表示手法が異なることがありますが、会場内でアワード受賞エントリ一覧が張り出されることもあります。各出展社ブースで受賞エントリを示すパネルが表示されるようになるので、会場内をフラッと歩き回りながらアワードパネルを探すという方法もあります。

出展社、主催者イベント、ShowNet

Interop Tokyoの会場を見るうえで、出展社、主催者イベント、ShowNetという3つの特徴を理解しておくことは大事です。

Interop Tokyoは展示会なので、当然のことながら多くの出展社ブースが構築されています。Interop Tokyoに合わせて新製品や新サービスなどの発表を行う企業もあるので、ニュース等で知るよりも前に会場で展示されている新モノを見られることもあります。「参考出品」として製品化が決定しているわけではないオモシロ展示に出会うこともあります。

各社のブースをまわりつつ、展示されている製品の傾向から、新技術の普及度合いを見るという楽しみもあります。

出展社は、ある程度エリア分けされていることもあります。なお、最近は、DSJ(Digital Signage Japan)が併催されてたりもするので、Interop Tokyoを見に来ていたつもりが、歩いていたら気がつかないうちにデジタルサイネージ関連ブースのエリアに入っていたということもあります。

主催者イベントは、「○○ Showcase」といった感じで、主催者である株式会社ナノオプト・メディアが何らかのテーマを持つエリアを作るというものです。その年々で話題となっているテーマが扱われるので、まずは主催者イベントを中心にまわってみるという手もあります。

情報収集

ここ数年のInterop Tokyoでは、様々な情報が事前公開される傾向があります。幕張メッセに行く前に、ShowNet等に関する情報を予習しておくと現地での展示をより楽しめますし、帰宅してから「あ!こんなのあったんだ!見てなかった。。。orz」といったことを避けられるかも知れません。

各種公式情報は、以下のURLでご覧頂けます。

Interop Tokyoの難しさと楽しさ

Interop Tokyoの展示内容は非常に難解なものが多いと言えますが、その難解さこそが魅力でもあると私は考えています。Interop Tokyoで行われた展示は、それを見た半年後、場合によっては数年後に初めて「あのときのあれは、あのような意味がある展示だったのか!」と気づくことが多い印象があるためです。

Interop Tokyoでは、バズになるよりもかなり早い段階で色々なものが展示が行われるので、凄くひっそりと展示されている「掘り出し物」があるのも大きな魅力かも知れません。各種ネットワーク技術が一般的に普及したり、みんなが特定の要素技術の持つ意味に気がつく前にその存在を知ることができる貴重な場のひとつとも言えます。

今年のInterop Tokyoで何が展示されるのかは、まだ不明ですが、各種展示の内容を私が理解するのは、今年も恐らくInterop Tokyo終了後になるであろうと思う今日この頃です。

「Juniper Cloud Builder Conference 2015」での発表が記事になりました

7月にJuniper様主催のイベントである「Juniper Cloud Builder Conference 2015」に登壇させていただいた内容を、をASCII.jpに取りあげてもらいました。

成長し続けるDMM.comのネットワーク、その変遷を担当が語る
http://ascii.jp/elem/000/001/047/1047295/
読んでいただけると、DMMの事業スピードに対応するため、Juniperのファブリック技術を用いて頑張って整理拡張をしてきた様子がわかるかと。
Juniper様主催のイベントなので、Juniper機材にフォーカスした内容になっていますが、もちろん他社の機材も使っていますよ。
機会があれば今後もいろいろと発表させていただければと思っています。

学生による学生のためのトラブルシューティングコンテスト

こんにちわ。ibuchoことテコラス株式会社の伊勢と申します。先日元同僚のtagomorisが書いたツチノコブログエントリをFB上で弄ったら、自分がゲストエントリを書く羽目になってしまいました。

過去のエントリを見ると比較的エンジニア向けの内容が多いのですが、私は現場を離れてはや十数年。どちらかというと老害の部類に入る人種でして講演で話したり雑誌などに寄稿する内容も技術論というより精神論に始終しています。そこで今回はエンジニアにとって業務上参考になるようなノウハウやTIPSではなく、去る3月13日-15日に行われた情報系を学ぶ全国の学生を対象としたインフラ技術を競うICTトラブルシューティングコンテストについて話してみたいと思います。

私はICT教育推進協議会(以後ICTEPC)のネットワーク教育ワーキンググループの主査をしているのですが、この協議会内で学生が主体になって実施するトラブルシューティングのコンテスト実施に関する企画が立ち上がり,すぐさま開催検討が開始され,昨年2014年3月にまずはこういったコンテストに慣れている大阪情報コンピュータ専門学校にて第1回ICTトラブルシューティングコンテスト(以後ICTSC)が実施されました。

ICTSC1

ICTSCはコンテストの問題作成と企画運営を学生が担い、学校関係者、社会人はサポーターに徹するという立ち位置で進めています。しかし、第1回はICTEPCにとって初めての開催ということもあり、運営の学生は帝塚山大から2名、大阪情報コンピュータ校から2名というたった4名の運営チームで進行したため、帝塚山大の日置先生、大阪情報コンピュータ校の山口先生にかなり労を取って頂きました。また開催にあたり以下のような工夫を施しました。

・趣旨に賛同する企業に協賛をお願いする。

・関西方面だけではなく全国の学校学生を対象とする。

・出題範囲はネットワークだけではなくサーバミドルウェア、アプリケーションも含む。

しかし一応全国の学校学生を対象とはしていましたが、知名度が低いせいか第1回の参加チームは九州から1組、中国地区から1組、四国から2組、関西から5組とNSCへの出場経験のある関西方面の学校が多く、関東からの出場校は東京の日本電子専門学校のみでした。

そこで、関東以東の学生も参加しやすいように2014年8月に第2回大会を都内に校舎のある日本電子専門学校に会場をお借りして開催しました。この時、運営学生15名、参加チームは10組あり、関東から5チーム、関西から3チーム、四国から1チーム、そして東北から1チームが参加し出場校の幅が広がっていきます。ICTSC2

そして2014年9月に第3回ICTSCプロジェクトがスタートします。過去2回大会の経験を踏まえ、第3回は色々と改善を図りました。

まず、第2回大会の学生運営委員15名は関西と関東の学生で構成されていましたが、通常の打ち合わせをLINEやSkype等で行い、月に一度の頻度で関西の学生が上京し運営委員会を行いました。当然関西から上京する学生の交通費と宿泊費がかかります。知名度が低いため協賛企業も少なく、賞金や必要経費、コンテスト当日の運営学生用旅費交通費に加え、事前打ち合わせのための旅費交通費を捻出する事は非常に困難なのです。

そこで第3回の定例運営委員会はシスコシステムズ社の東京オフィスと大阪オフィスにそれぞれの運営学生が分かれて集合し、テレプレゼンスシステムにてテレビ会議を行う事にしました。このテレプレゼンスはマルチスクリーンであり、また話者の声に反応してカメラが切り替わるため、まるで同じ会議室の円卓で打ち合わせているかのように感じられ離れていても違和感がありません。

テレプレ

ただし、月一回の運営委員会だけでは不十分であり、運営学生達は随時Skypeによる打ち合わせを何度もやっていたようでした。また、日々のコミュニケーションはSlackでやりとりし、進捗管理にはRedmineを使用しました。

Redmineは運営委員の進捗だけではなく、結果的にコンテスト本番の出題と回答のツールにも利用されています。作業指示やトラブル発生等のチケットを運営が参加チームへ発行し、そのチケットを参加選手がクローズしていくという実際にインフラの現場で起きている実践さながらの状況を再現しています。

Redmine

また第1回、第2回ともコンテストの前々日に機材搬入し、前日にセットアップ、コンテスト終了後に機材搬出という非常にタイトなスケジュールでした。そのため、機材に不具合は無いか、コンフィグレーションに間違いは無いか、運営が想定している問題と回答が実際に不整合無く成立するかどうか、問題の正解不正解によって次の問題に影響は無いかなどの検証が十分にできず、運営学生やサポータである先生方が深夜まで、場合によっては徹夜で検証する羽目になっていました。それでもコンテスト当日には機材の不具合や問題の不整合が発生し、運営側のリアルトラブルシューティングによって時間が割かれ、予定された問題を全て出題する事ができなくなった事もあります。

そこで、第3回は帝塚山大学に一週間前からコンテスト会場を提供していただき、十分な事前検証を行う事でコンテスト前日、当日の運営負担を軽減すると共にコンテスト中のトラブルを最小限にすることができました。そして予定していた問題を全て出題する事ができ、コンテスト自体も大成功という形で幕を閉じました。今回出題した問題の中で回答率が非常に低かった問題は次回に持ち越しする予定なので、残念ながら問題と回答は非公開とさせていただいています。

HS1HS2HS6HS5

最後に一番大きな変更はコンテストに参加する際の制限を廃止した事です。

コンテストの問題はシスコシステムズのルータやスイッチなどの実機を操作する事を前提としていたので、第1回、第2回はCNAの開催校に限定して参加募集をしました。また、ICTEPCが主催していたため、主にICTEPCの一般会員学校からしか運営者も参加者を募集しませんでした。今回はICTSC実行委員会をICTEPCとは別に組織し、ICTEPCの会員であるなしを問わず、CNAの開催校如何にかかわらず全国の学校と学生を対象としました。

また、第1回、第2回は出題範囲をネットワークからサーバミドルウェアとしてはいましたが、結局ネットワークとサーバ問題の比率は5対1ぐらいに偏っていて、サーバ担当の学生から「ping打つ程度しかやることがない」などの感想を頂いていました。そこで、今回は運営学生もネットワーク専攻と情報科学専攻、アプリケーション専攻者をバランスよく勧誘し、ネットワーク以下とサーバ以上の問題バランスを5対5ぐらいに調整してみました。第1回、第2回に参加経験のあるチームは問題の難易度に戸惑ったようではありますが、逆にCNAを開校していない学校の学生でもサーバ以上のコンポーネントに造詣のあるチームにとってはフェアに戦える問題構成となっています。

今回はクリエーションライン株式会社、シスコシステムズ合同会社、テコラス株式会社、さくらインターネット株式会社の4社からご協賛を頂きました。アンケートによると協賛各社のご講演が非常にためになったとか、懇親会で企業の方々と会話できてよかったという意見がありました。

コンテスト後に参加選手からいただいたアンケートでのコメントを紹介します。

● 自分の程度が計れる素晴らしい機会。今後も参加者として出たい気持ちがある反面、運営側で技術を学びたい、経験を積みたい気持ちもある。

● 問題文が分かりにくい。そういった趣旨なのかもしれないが、何を探せばいいのかすら分からない問題だと難しい。

● 本当におつかれさまでした。高難度の問題に出題者の本気が見えており身が震える。

● このコンテストを学生主体で開催しているのは、純粋に凄いと思う。運営者の人たちくらいに知識をつけたいと思った。

● どの問題も質の高い問題で勉強になりました。

● 懇親会で多くの方と話をすることができたので、良い刺激を受けました。

● 参加者の少なさには少しがっかりしました。

● redmineで報告する方法が斬新であると感じた。

● 所々グダグダだったり、必要情報が足りなかったりしたので、もうちょっと予行すべきだったのでは?と思う。

● 事前に出題範囲を教えてくれていたことは非常に有り難いと感じた。名前は知ってるけど詳しくは知らないというものも多かったので、予習に実践と続き、非常に効果的に学習することができたと感じる。

● 問題の難易度が高くてなかなか解けず。もっと勉強しないといけないと思える良いコンテストでした。

● 難しく、苦しかったですが、思っていたよりも早く時間が過ぎていて充実していたのだと感じました。

● 今回の問題は自分のレベルではなかなか解けるものでは無かったです。運営をやるためにはもっと知識を付けていく必要があるととても感じたので追い付くためにも勉強をし続けていきたいです。

● 次回も出来たら参加したいです!

どうやら、ちょっと問題が難しかったようですね・・・ それでもその難しい問題を楽しんでもらえたようでよかったです。

また運営に携わった学生達からは以下のような感想を頂きました。

● サーバ構築や監視を中心に、学生生活で得たものを全力で投入したつもりでしたが、振り返ると改善したい点がたくさんあります。次のコンテストは全力でサポートする側に回りたいと思います。

● 今回運営に参加して、学生運営委員のレベルの高さに圧倒されました。より高みを目指すために何が必要か、具体的にどう行動すれば良いかを考えることができる人を見て、それをやろうとしても出来ない自分に気づくと同時に憧れも抱きました。

● 今回は主にサーバ周りを担当しましたが、ネットワークなど自分があまり触ったことない部分を勉強したいと思う良いきっかけとなりました。コンテストに関わったみなさまに大変感謝しています。

● 今回初めて運営に参加して、主に電源や配線などのL1を担当させていただきました。運営を通して周囲との知識や経験の差や、如何に自分の認識している範囲が狭かったかを認識し、これからさらに努力を重ねて行かなければならないと考えさせられ、とても大きな経験を得ることができました。

● 私は今回リーダーという仕事を通して改めて自分にとって足りない部分などを見つめ直すことができました。自分を見つめ直す機会に出会えたことに感謝しています。そして成功まで導いてくれたメンバーのみんなに大変感謝しています。

● 学生スタッフの仕事は発見の連続でした。運営の苦労,チームでトラブルを解決することの魅力,そして4月から働く仕事に対する新たな楽しみ。そしてみんなと作業したことで、刺激を受け、学びに対する向上心が増しました。今後も付き合いが続くであろう、素晴らしい仲間に出逢えたことに感謝。もっと色々な方にコンテストについて知って頂くために、技術力は勿論、その他の部分でも尽力します。

● 今回は主にネットワーク設計を担当させてもらいました。入院中、後輩が悩み抜いて設計した基礎に、4年間で学んだノウハウを全て注ぎ込んだ魂のこもったネットワークです。今後も当大会の発展を願うと共に、全力でサポートしたいと思います!

● 何もわからないまま先輩達に連れられ運営初参加!気づけばラスボスを担当していました。

● 名前しか知らない技術を準備期間中に勉強し始めて問題にしたので、ものすごく難しかったですが、その分ものすごく勉強になりました。

● 前回に引き続き運営をさせていただきました。自分に出来る事を探した結果序盤に大阪で作業出来なかったのは痛いところです。その分終盤に力を発揮できていたと思います。皆さんの知識量に触れ、自分に出来る仕事を増やすため更に勉強しようと奮起する要因になりました。

● 今回のトラコンは本当にレベルが高く、自分の知識の少なさや視野の狭さなどを痛感しました。また、改めて自分はネットワークが好きだと再認識し、もっと努力しなくてはと思いました。長いようであっという間でしたが、今回のコンテストに関われたこと、本当に感謝しています。

● 今回のトラコンを通してまだまだ自分の知らないことがいっぱいあることに気づかされました。また、今まで気にしていなかったタイムキーパーの大切さを知りました。僕が携わるのは今回で終わりだと思いますが、後輩に引き継いで次回はもっと良い大会にしてもらいたいです。

● 参加するのは、今回が初めてでした。実力、知識不足であまり力にはなれませんでしたが、自分のできることで頑張りました。トラコンを通して、学生の対抗、生き生きしている姿を見て、彼らのように頑張れるようにもっと学んでいきたいと思いました。

● 今回、初めて参加させていただいていろいろと勉強になりました。大学に入学してから何かしないといけないという考えが自分の中にあり、今回のトラコン運営に誘われ参加させていただきました。参加が初めてでわからないことも多々あり自分の実力と知識があまりにも不足していてもっと勉強が必要だなと思いました。

● 今回、初参加です。ほとんど力になれませんでしたが、皆さんに助けられました。皆さんの生き生きたとした姿が見れたので良かったです。

● 第1回大会は参加者として第2回、そして今回と運営として携わらせていただきました。回を重ねるごとに規模も大きくなっており、自分が触ったことのない新しい技術の導入もあるため貴重な経験を得ることができました。

運営の学生も刺激を受けてさらに精進しようという気持ちになったようでうれしく思います。昨年9月のキックオフからずっと彼らを見てきましたが、皆、誰も彼もが積極的で向上心があり、責任感と実践力のある学生諸君ばかりでした。自分が学生だった時、これほどまでに積極的かつ責任感を持ってミッションを実行できたかどうか疑問です。いや、今でさえ彼らと同じような姿勢で仕事や様々な活動に対峙し対処しているだろうかと反省することしきりです。

今回、社会人で構成される実行委員は学生の運営をサポートする立場ではありますが、様々な事に気付かされ、学ばせてもらったのはこちらの方だったのではないだろうか?と痛感している次第です。本当にダメな大人たちで申し訳ありません。ごめんなさい。ごめんなさい。

最後に素人撮影&編集ですが、実行委員会でPVを作成しましたのでご覧下さい。コンテストのライブ感が伝わると思います。次回は8月後半ぐらいに第4回を開催する予定であり、運営学生、参加選手、協賛企業、実行委員など公募していきますので、皆様よろしくお願い致します。

DMM.com のトラフィックについて APRICOT2015 でしゃべってきました

弥生のみぎり、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。ホワイトデーも間近だというのに悩みがないのが悩みな初心者ツチノコです。 さて、本日は APRICOT 2015 という国際会議で DMM.com ラボとして発表をしてきましたので、そのお話を書いてみます。

APRICOT とは “Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies” の略で長ーいですが、要するにアジア太平洋地域のインターネットに関する運用と技術について議論する国際カンファレンスです。

今回発表したのは “Traffic in Japan” という JANOG が担当するパネルセッションで、コンテンツプロバイダのトラフィックの傾向をお話して来ました。その他にもインターネットマルチフィードの吉田さんが日本全体のトラフィック、IIJ の松崎さんがトランジット ISP のトラフィック、QTNet の忽那さんが地域 ISP のトラフィック、ソフトバンクの平井さんがモバイルを持っているキャリアのトラフィックという形で発表されていました。近々、JANOG のページ http://www.janog.gr.jp/http://www.janog.gr.jp/meeting/index.html から辿れる形で公開されるとおもいますので、そちらもご覧くださいませ。

DMM.com ラボの資料は先行してこちらにおいておきます。( 版権が絡む様な画像は抜いてあるのでちょっと味気ないかも… )

 

さて、肝心のトラフィック傾向ですが、やはり我々のものは ISP の皆さんとは傾向が違いました。かくいう私も元々トランジットISPの出身で、2月に DMM.com ラボに入社したばっかりの超新人なので調査中から驚くことばかりでした。

特筆すべきはトラフィックの種類。通常トラフィックというと、ISP の人間は外部接続回線のトラフィックの合計みたいなものをまず意識します。DMM.com の場合もちろんそれも存在するのですが、他にもトラフィックソースが存在するわけですね。

弊社では以下の様なトラフィックソースの使い分けをしています。

まずは、自社でサーバ、ネットワーク、データセンタを運用しているオンプレミストラフィック。これが真っ先にコンテンツプロバイダのトラフィックとして想像されるものではないかと思います。DMM.com の場合、こちらには認証情報や各種APIサーバ、あとは動画、画像系のコンテンツが置かれています。とにかく定常的に大量のトラフィックが発生するトラフィックソースです。

次に CDN。こちらは Akamai さんに代表される様な CDN 事業者さんにオフロードしているトラフィックです。弊社では複数の事業者を利用しています。使い方としては、ライブイベント配信の様な事前に予測される一時的なトラフィックのオフロードの他、オンプレミストラフィックのうち急激に使用量が増えた人気コンテンツを移動する場合もあります。これは自動で出来れば大変にかっこいいのですが、今はまだ職人的運用者が「エイッ」って手動で移しています。

最後に、パブリッククラウドプロバイダの利用です。こちらは世界で一番メジャーと思われるあそこ、国内のあそことあそことあそこ、の様にたくさんの業者を使っています。こいつは主にオンラインゲームのトラフィックが乗っています。ゲームの開発元である SAP さんごとに、好みの環境というかクラウドサービスがあるので、ゲームごとに SAP さんに合わせて DMM.com ラボが契約する形です。この場合、お客さんがブラウザからアクセスすると、最初はオンプレミス上にある認証システムやトップ画面にアクセスした後、実際のゲームデータはどこかのパブリッククラウド上にいくわけですね。興味がある人はパケットを眺めてみるとあのゲームがどこにあるなんていうのは分かるかも知れませんね。

各トラフィックの傾向や比率については、前掲の資料をご覧くださいませ。

本当は帯域 だけではなく、同時接続数や単位時間あたりのセッション数でそれぞれのトラフィック傾向を語れるとよかったのですが、今回は時間がなかったり、各トラフィックソース毎に記録している情報の種類や粒度が違ったりで、残念ながら細かい比較ができませんでした。今後は是非、ここらへんも視覚化してみたいですね。

それではまた。