JAIPA Cloud Conference 2016 午後の部レポート


本日は、品川で行なわれている、JAIPA Cloud Conference 2016 にお邪魔しています。

JAIPA Cloud Conference 2016
https://cloudconference.jaipa.or.jp/

JAIPA Cloud Conference 2016 午前の部レポートの続きです。

 

海外におけるクラウド/ホスティング市場と今後の方向性

サンドウィッチを食べながらのランチセッション。
海外の事例等、興味深い数字、興味深い話が沢山の面白いセッションでした。
ホスティング会社の国際シェアを見ると、日本の会社は10位に入ってこない。
日本が落ちたのではなく、他が上がってきている、等々。
でも、ごめんなさい、午前の部のレポートを書いたりして、ちゃんとメモを取れなかったので、後で資料を見てもらうと良いかと思います。
とても良い資料でした。

SESSION4: Googleスケールの機械学習テクノロジー

デモの詳細については、本日公開のブログを見てくださいとのこと。

ニューラルネットワークの仕組みがわかりやすく書いてあってすごく参考になるエントリだと思います。

 

Googleではディープラーニング技術を用いて

  • RankBrain : ディープラーニングによる検索最適化
  • GooglePhoto
  • 英語版のGmailのスマートリプライ : 10%がディープラーニングがそのまま返事
  • Google翻訳

等をサービスとして提供しているとのこと。
Googleではディープラーニングはすでに枯れた技術として、60を超えるプロダクションで使われている、と。

APIも提供していて、

  • Cloud Vision API : 画像認識のためのAPI

により画像認識をしたり、まだ limited版だけど、音声認識ができたりする。

 

それ以外の機械学習については、ライブラリを公開していて、

このライブラリを使えば、機械学習システムを以下のようにわりと簡単に実装できるぞ、と。

  • TensorFlow で簡単設計 → 単体マシンで学習 → クラウドで分散学習 → 学習結果をクラウドで実運用

数理モデルを理解し実装する、という最初のハードルを低くして、分散システムを作る、という最後のハードルがなくなる、とのこと。
TensorFlowを使った例としては、以下のようなものが取り上げられてました。

  • 唐揚げロボット
  • きゅうり仕分け機
  • アイドル顔認識
  • 漢字っぽいものを自動生成

誰でも簡単に作れる、ってことは多分言い過ぎなんだろうけど、楽に実装できるようになる、ってのは本当な気がした。

機械学習で問題になるのは、計算パワーなんだけど、Googleでは自社クラウドでそこも万全とのこと。

  • データセンターのインフラは、Jupiterネットワークで、10GbE x 100k = 1 Pbps のサーバ間接続
  • 個々のノードは、Tensor Processing Unit。これはすでにプロダクションになっているもので、AlphaGoにも使われたもの。

Googleクラウド+TensorFlowで高速な学習が可能になるので、それをもっと便利に利用できるような、Cloud Machine Learning (Cloud ML)を夏以降に公開予定、とのこと。

Google すごいわー、と思わせるセッションでした。

 

セッション中に、携帯網のパケット上限に逹してしまったっぽく、通信はできてるが、デモが動かない、ってことがあったけど、やっぱり会場ネットワークはあったほうが良いんだなあ、とちょっと思った。
誰にでも簡単にイベントネットワークを作れるようにしなきゃいけないよなあ、とちょっと思った。(※CONBUな帽子モード)

 

SESSION5: AIとフィジカルシステムを支えるクラウドと法

IoTに関わる法律の話。

メモったこと↓

  • IoTは物理世界から捉えているので、サイバーフィジカルシステム(CPS)という捉え方のほうが法的にはしっくりくる。
  • IoTの法律は、法的には民法85条の有体物の問題として考えるべき。
  • 安全は、Security(CIA) と Safety の概念で考えるべき。
  • 車の場合は、今の法制度の枠組みである程度捉えることができる。
    保安基準を作り、ソフトウェアに瑕疵があればリコール対象。
  • 法律や制度は具体的な事案を積み重ねて作っていかなければいけない。
  • センサーネットワークに関してはプライバシー的な考慮も必要。
  • 権利、義務の体系に機械が入ってくることがあるのではないか?
  • 体系の決定権が移行する可能性もある。自動化された兵器とか。

JAIPAの紹介
ライトニングトーク: IoTにもの申す2016

メモ↓

  • JAIPAに入ろう、明日はモバイル部会がある、今入会して明日部会に出よう、という話でした。
  • EDAC の紹介
    http://www.edac.jp/
    最先端のテクノロジーを命を救うために活用する組織。
    今やってるのは、時間短縮。救急車が来るのは早けば早いほうが良い。搬送も早ければ早いほうが良い。
  • IoTは、ITのカンブリア大爆発。
    IoT、は、Internetと同じぐらいのインパクトがある。

 

SESSION6: 工場・製品・重要インフラの安全を守るIoTセキュリティ技術の開発に向けて

メモ↓

  • IoTシステムを構築する際には、開発指針にセキュリティを盛りこんでおく必要がある。
  • IEC62443という標準があるが、日本企業は5年遅れてるんじゃないか、と言われている。IoTで世界に打って出るのであれば準拠する必要がある。
  • 将来的には、インダストリー4.0向けのネットワークを見守るネットワークプラットフォームを提供したい。

参考URL↓

 

パネルディスカッション: もはや爆発直前 IoTビッグバン!

パネルディスカッションなのでまずは登壇者の自己紹介。その中での、佐藤さんの話が興味深かった↓

  • FPGAでMIPSぐらいなら実装できてしまう
  • FluentdをFPGAで処理することも普通にできてしまう。
  • ソフトウェアでできることがどんどんハードウェアでやる、という流れになっている。
  • Googleは実際にすべてハードウェア処理でやっている。
  • 笑顔になつくロボットを作ってみたが、300行ぐらいのPythonコードで書けてしまう。世の中になっている。
  • クラウドで学習が終わったら、学習結果を Rasberry Pi に載せて活用することもできる。

小笠原さんはABBA Labの帽子で、面白いプロダクトに出資している、という話をした中で、秋葉原のDMM.makeで見せてもらったプロトタイプがちゃんとプロダクトに成長しているのを紹介していたのが、なんか嬉しかった。

自己紹介の後はパネルセッション。
「IoTが引き起こすパラダイムシフト」というテーマで出た話は以下。

  • IoTは業界を壊す破壊力がある。
    通貨も仮想通貨にならないと対応できなくなる。
  • IoTをAIを絡めたものが簡単に作れてしまうのは驚き。
  • 最近の子供はテレビに向かってスワイプ動作をする。子供にとってはスワイプするのは普通のこと。チェンジはいきなり来る。その準備ができてきただけ。
  • 次のテーマは「IoTはぶっちゃけ儲かるのか?。単に破壊されて終わりなのか?」。
  • 小笠原さんによる2040年の予測数値が面白い。IoTは商売になりそう、という仮説もちゃんと作れている。
  • IoTは通信事業者は儲からない。なにかをやる人が儲かる。あと犯罪者も儲かるかも。
  • 医療系だと人の命が助かるようになる。最終的に儲かるかもしれないが、儲かるとは違う観点で良いこともある。
  • IoTでお金がいただけるのであれば、安全、健康、等の人に関わるところじゃないか。

次のテーマは「IoTの普及を阻害する要因は何?セキュリティって大丈夫?」。

  • 勇気がない。やったことがありません、と言って前に進んでいない。
  • デモをしていてRasberry Piが良く壊れることに遭遇する。ハードが壊れるのはソフトウェアだとなかったこと。壊れない Rasberry Pi を3000円ぐらいで日本のメーカーに作って欲しい。
  • ハードウェアは不思議なことはある。でも阻害要因じゃないかも。
  • パラダイムシフトが発生すれば、勇気がない、って言ってる人も変わらざる得ないのではないかと。
  • インターネットのときに経験したパラダイムシフトと一緒で、IoT化も気付かずにやってくるものじゃないか。
  • 失敗を許容できるのが大事。昔は失敗を繰り返して良いものができてきた。その時代を知ってる人と組めば良いのじゃないか。
  • 悪がはびこればIoTは普及する。
  • 日本だけUberが使いにくい。日本大丈夫かな、と思う。
  • ドローンを飛ばせる場所が東京にない。そんな規制をしていると発展しないまま、他の国で発展したものがやってくるだけになる。
  • 学校教育が良くない。正解を探すだけの教育だと駄目。

「IoTにはどのように取り組めばよいか?」に対する以下の回答は良かった。

  • 60年70年頃の子供の頃に見たSFをもう一度見たほうが良いんじゃないか。漫画とか読もう。

次のテーマは「2年後・5年後・10年後、IoTにはどうなってるか?」「人間はIoTで進化するのか?」

  • ロボットの支援があって便利になっていく、そういうのを前提に考えていく必要がある。
  • すでにカーナビ様の言うとおりに運転している。
  • ニューラルネットは何をやってるかわからないところが怖いといえば怖い。理由が説明ができない、デバッグができない。
  • 人間は道具と言葉を使うようになってから退化し続けてるから、それが速くなるだけじゃないか。
  • 悪いAIができると大変なので、良いAIを作って欲しい。
  • 医療がすごく進むというイメージはある。5年後には予防医療というのが大きなジャンルになってる気がする。
  • 製造業、輸送、についてはIoTを駆使されていく。寡占が進んでコスト削減が進んで一部の企業が支配するイメージ。
  • FPGAのインパクトがもっと出てくる。CPUはもう性能が上がらないんじゃないか。専用LSIがいろいろなところで使われるようになってくるはず。エッジとデータセンターの両方でハードウェア処理が同時多発的におきている。
  • 今3年目、10人ぐらいの企業が2年後に大企業になってる、というのもあると思う。人数はいないかもしれないけど売上がすごい、とか。

最後に「IoTという切り口での会場へのメッセージ」

  • いっぱい失敗して、その上にノウハウが蓄積されるので、失敗コストを引き下げていくのは絶対にやらなきゃいけない。立場で避けるのでなく、自分の立場で支援することを考えて欲しい。
  • 悪者も良い者もIoTを使うので進めるべき。資源エネルギーは2020年から減産に転じる見込み。そこの問題はお金を産むかもしれない。
  • 趣味が仕事にいつのまにか仕事になっている。趣味から始めてみてはいかがでしょう。
  • 何か起こる、と思ってるのであれば、何かアクションをしてみたほうが良いと思う。それが1年後の自分を助けてくれる。

 

いやはや、濃いセッションでした。

 

まとめ

とても内容の濃いカンファレスだったので、資料が公開されたら見ると良いと思いますよー。

さて、懇親会に行ってきます!!

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