DMM.com のトラフィックについて APRICOT2015 でしゃべってきました

弥生のみぎり、皆様にはいかがお過ごしでしょうか。ホワイトデーも間近だというのに悩みがないのが悩みな初心者ツチノコです。 さて、本日は APRICOT 2015 という国際会議で DMM.com ラボとして発表をしてきましたので、そのお話を書いてみます。

APRICOT とは “Asia Pacific Regional Internet Conference on Operational Technologies” の略で長ーいですが、要するにアジア太平洋地域のインターネットに関する運用と技術について議論する国際カンファレンスです。

今回発表したのは “Traffic in Japan” という JANOG が担当するパネルセッションで、コンテンツプロバイダのトラフィックの傾向をお話して来ました。その他にもインターネットマルチフィードの吉田さんが日本全体のトラフィック、IIJ の松崎さんがトランジット ISP のトラフィック、QTNet の忽那さんが地域 ISP のトラフィック、ソフトバンクの平井さんがモバイルを持っているキャリアのトラフィックという形で発表されていました。近々、JANOG のページ http://www.janog.gr.jp/http://www.janog.gr.jp/meeting/index.html から辿れる形で公開されるとおもいますので、そちらもご覧くださいませ。

DMM.com ラボの資料は先行してこちらにおいておきます。( 版権が絡む様な画像は抜いてあるのでちょっと味気ないかも… )

 

さて、肝心のトラフィック傾向ですが、やはり我々のものは ISP の皆さんとは傾向が違いました。かくいう私も元々トランジットISPの出身で、2月に DMM.com ラボに入社したばっかりの超新人なので調査中から驚くことばかりでした。

特筆すべきはトラフィックの種類。通常トラフィックというと、ISP の人間は外部接続回線のトラフィックの合計みたいなものをまず意識します。DMM.com の場合もちろんそれも存在するのですが、他にもトラフィックソースが存在するわけですね。

弊社では以下の様なトラフィックソースの使い分けをしています。

まずは、自社でサーバ、ネットワーク、データセンタを運用しているオンプレミストラフィック。これが真っ先にコンテンツプロバイダのトラフィックとして想像されるものではないかと思います。DMM.com の場合、こちらには認証情報や各種APIサーバ、あとは動画、画像系のコンテンツが置かれています。とにかく定常的に大量のトラフィックが発生するトラフィックソースです。

次に CDN。こちらは Akamai さんに代表される様な CDN 事業者さんにオフロードしているトラフィックです。弊社では複数の事業者を利用しています。使い方としては、ライブイベント配信の様な事前に予測される一時的なトラフィックのオフロードの他、オンプレミストラフィックのうち急激に使用量が増えた人気コンテンツを移動する場合もあります。これは自動で出来れば大変にかっこいいのですが、今はまだ職人的運用者が「エイッ」って手動で移しています。

最後に、パブリッククラウドプロバイダの利用です。こちらは世界で一番メジャーと思われるあそこ、国内のあそことあそことあそこ、の様にたくさんの業者を使っています。こいつは主にオンラインゲームのトラフィックが乗っています。ゲームの開発元である SAP さんごとに、好みの環境というかクラウドサービスがあるので、ゲームごとに SAP さんに合わせて DMM.com ラボが契約する形です。この場合、お客さんがブラウザからアクセスすると、最初はオンプレミス上にある認証システムやトップ画面にアクセスした後、実際のゲームデータはどこかのパブリッククラウド上にいくわけですね。興味がある人はパケットを眺めてみるとあのゲームがどこにあるなんていうのは分かるかも知れませんね。

各トラフィックの傾向や比率については、前掲の資料をご覧くださいませ。

本当は帯域 だけではなく、同時接続数や単位時間あたりのセッション数でそれぞれのトラフィック傾向を語れるとよかったのですが、今回は時間がなかったり、各トラフィックソース毎に記録している情報の種類や粒度が違ったりで、残念ながら細かい比較ができませんでした。今後は是非、ここらへんも視覚化してみたいですね。

それではまた。


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