エンジニア向けInterop Tokyoの歩き方

こんにちは。あきみちです。今年も日本最大のネットワーク機器展示会であるInterop Tokyoが開催される時期になりました。知っているとInterop Tokyoを楽しみやすくなるポイントを紹介します。

毎年展示傾向は変わって行きますが、初参加の方々は、これらのポイントを念頭におきながら会場を回って頂けると色々とわかりやすくなると思います。

美し過ぎるネットワーク図

ここ数年、Interop TokyoにおけるShowNetのネットワークトポロジ図は、「美し過ぎるネットワーク図」として一部界隈で有名です。あのトポロジ図はデザイナさんが描いていると信じている方々も居そうですが、実は、あれは発注されて描かれたものではなく、NOCメンバーが描いています。

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去年のネットワーク図(External)
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去年のネットワーク図(ShowNet内部)

Interop Tokyoのネットワークトポロジ図が凄いのは、単に見た目だけではなく、それを見る事によってShowNetのネットワーク構成が理解しやすくなるように考え抜かれているところです。機器名を列挙するだけではなく、その機器が構築しているネットワークの意味や意図や思想を伝えようとしているのが良くわかります。

しかも、Interop Tokyoのネットワークトポロジ図は、いまでも毎年進化し続けています。ネットワークそのものが毎年チャレンジングなので、それを表現するためのネットワークトポロジ図にも工夫が求められるためです。

最新のネットワークトポロジ図を見つつ、前年度のネットワークトポロジ図と比べることで、ネットワーク全体の設計思想を推測しつつ、その図を作成するにあたって新たに追加されたグラフィックデザイン的要素を探すのも私の密かな楽しみのひとつです。

NOCブース

会場内でShowNetを展示しているブースは、主にNOCブースとPOD(Pedestal Operation Domain)ブースの2種類に分類できます。

NOCブースは、ShowNetの中心部分です。対外線を収容する機器をはじめ、ShowNetのバックボーンや主要なShowNet企画などもNOCブースで展示されています。Interop Tokyoに行くのであれば、NOCブースは必ず立ち寄るべき場所ではないかと思います。

以前はひとつの大きなブースとして「NOCブース」が構築されていましたが、最近は、NOCブースというよりも、複数のラックが配置された「NOCエリア」に近い状態ではあります。NOCブースのラック配置が昔と変わっているのは、NOCブースに展示するラックが年々増えているという事情があるようです。

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そのように配置が変わった利点として、来場者がNOCブースのラックを見学しやすくなったという点があげられそうです。10年ほど前は数個のラック前に大量の人々が停滞していてゆっくりと見る事が、数年前よりもNOCブース周辺の人の流れがスムーズになりました。

数年前から、NOCメンバーが「オモシロイ!」と思ったことを記載するスペースがShowNetラックの横などに設置されています。その内容は、毎日徐々に変わったりしていますが、展示されている機器本体を見るだけでは得られない情報などが書いてあり非常に楽しいです。

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PODブース

PODブースというのは、NOCブースから派生したネットワークを収容するラック群が設置されたブースです。NOCブースがひとつであるのに対して、PODブースは複数設置されます。

このPODという単語のP部分である「Pedestal」という英単語は、「台座」や「基礎」という意味があります。昔、ADSLが目玉だったころに、各出展社に対してPODからADSLサービスが提供されたりしていましたが、PODブースは、NOCブースから派生しつつも、さらに次に対するサービスを提供するための「台座」であるような位置づけで運用される傾向があります。

PODという単語は、米国など海外で行われるInteropを含めて、Interopで良く使われている表現です。
しかし、このような表現をInterop以外では聞いた事がありません。Interop Tokyo関係者の方々にも聞いてみましたが、皆様、一様に「Interop以外で聞いた事がない」と言っているので、恐らくInterop用語だろうと推測しています。

ShowNetウォーキングツアー

ShowNetを構築しているNOCチームメンバーが会場内を歩き回りながら内容を説明していく「ShowNetウォーキングツアー」が毎年開催されています。

その年のShowNetを知るには、ShowNetウォーキングツアーに参加するのが効率的です。ShowNetが最先端技術を詰め込んだ複雑なネットワークであるということもあり、ShowNetウォーキングツアーなどで一通りの説明を受けないと、そもそも調べ始めるキッカケを掴むのも難しいという感想も持っています。私は、ShowNetウォーキングツアー参加後に、さらに詳しく各要素を調べてはじめて「あー、あの説明はこういうことだったのか!」とわかることが多い印象です。

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ShowNetへの参加方法ですが、会場に設置された受付にて参加申し込みを行うことで、無料参加できます。希望者が多い場合には抽選になります。

ここ数年は、展示会終了後の静かな時間帯に行われる有料版ShowNetウォーキングツアーも人気です。セミナールームでテクニカルセッションを行った後に、一般来場者がいない静かな会場でShowNetウォーキングツアーが実施されるので、非常に快適に説明を聞けます。

Best of Showアワード

Interop Tokyoでは、毎年「Best of Showアワード」という主催者企画が実施されます。このアワードは、出展社が各自の「今年の一押し展示」をエントリし、それら全てをアワード審査員がまわったうえで「今年の一品」を決めるというものです。

毎年、展示会初日のうちに審査員が展示会場をまわり、その日の夕方に受賞エントリが決定します。そのため、展示会初日はBest of Showアワードの結果を参考にしつつ会場を見ることはできませんが、二日目と三日目には、このアワードの受賞エントリやノミネートエントリの展示を狙って会場を歩き回ると短時間で効率良く楽しいものを見ることができます。

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アワードの受賞エントリ一覧は、毎年Interop Tokyoの公式Webサイトで公表されています。開催年度によって表示手法が異なることがありますが、会場内でアワード受賞エントリ一覧が張り出されることもあります。各出展社ブースで受賞エントリを示すパネルが表示されるようになるので、会場内をフラッと歩き回りながらアワードパネルを探すという方法もあります。

出展社、主催者イベント、ShowNet

Interop Tokyoの会場を見るうえで、出展社、主催者イベント、ShowNetという3つの特徴を理解しておくことは大事です。

Interop Tokyoは展示会なので、当然のことながら多くの出展社ブースが構築されています。Interop Tokyoに合わせて新製品や新サービスなどの発表を行う企業もあるので、ニュース等で知るよりも前に会場で展示されている新モノを見られることもあります。「参考出品」として製品化が決定しているわけではないオモシロ展示に出会うこともあります。

各社のブースをまわりつつ、展示されている製品の傾向から、新技術の普及度合いを見るという楽しみもあります。

出展社は、ある程度エリア分けされていることもあります。なお、最近は、DSJ(Digital Signage Japan)が併催されてたりもするので、Interop Tokyoを見に来ていたつもりが、歩いていたら気がつかないうちにデジタルサイネージ関連ブースのエリアに入っていたということもあります。

主催者イベントは、「○○ Showcase」といった感じで、主催者である株式会社ナノオプト・メディアが何らかのテーマを持つエリアを作るというものです。その年々で話題となっているテーマが扱われるので、まずは主催者イベントを中心にまわってみるという手もあります。

情報収集

ここ数年のInterop Tokyoでは、様々な情報が事前公開される傾向があります。幕張メッセに行く前に、ShowNet等に関する情報を予習しておくと現地での展示をより楽しめますし、帰宅してから「あ!こんなのあったんだ!見てなかった。。。orz」といったことを避けられるかも知れません。

各種公式情報は、以下のURLでご覧頂けます。

Interop Tokyoの難しさと楽しさ

Interop Tokyoの展示内容は非常に難解なものが多いと言えますが、その難解さこそが魅力でもあると私は考えています。Interop Tokyoで行われた展示は、それを見た半年後、場合によっては数年後に初めて「あのときのあれは、あのような意味がある展示だったのか!」と気づくことが多い印象があるためです。

Interop Tokyoでは、バズになるよりもかなり早い段階で色々なものが展示が行われるので、凄くひっそりと展示されている「掘り出し物」があるのも大きな魅力かも知れません。各種ネットワーク技術が一般的に普及したり、みんなが特定の要素技術の持つ意味に気がつく前にその存在を知ることができる貴重な場のひとつとも言えます。

今年のInterop Tokyoで何が展示されるのかは、まだ不明ですが、各種展示の内容を私が理解するのは、今年も恐らくInterop Tokyo終了後になるであろうと思う今日この頃です。


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