SDN/NFVサービスチェイニング@ShowNet 2016 [Interop Tokyo 2016]

ShowNetで行われるSDN/NFV関連デモは、年々進化しています。今年は、昨年よりも柔軟性と拡張性が大幅にアップしたSDN/NFVサービスチェイニングがShowNetで運用されていました。広帯域・高速処理が必要なバックボーンネットワークを構築しつつ、必要なトラフィックのみをSDN/NFV機器へと誘導することで、SDN/NFV機器を直接バックボーンネットワーク内に設置せずに運用しています。

今年のShowNetで行われたSDN/NFVサービスチェイニングの非常に大きなポイントは、BGP Flowspecを使ってバックボーンルータから特定のトラフィックをSDN/NFVエリアまで誘導できるようにしてあるところです。今年のShowNetでは、SDN/NFVエリアがdcwestエリアにまとめてありますが、任意のタイミングで任意のトラフィックをバックボーンからSDN/NFVエリアを経由させることができます。

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SDN/NFVエリア内では、OpenFlowを使ったサービスチェイニングが行われています。ファイアウォールやDDoS mitigationを行う機器に対してユーザ単位でトラフィックを誘導できるようになっています。

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今年のShowNetでのSDN/NFVデモは、SDN/NFV機器へとトラフィックを誘導することを目的として、通常トラフィックが通過する経路上にSDN/NFV機器を設置せずに実現できているという点が昨年と大きく異なります。

昨年のShowNet構成では、出展社などのユーザはvCPE(virtual CPE)に収容され、そのvCPEを通過するトラフィック”のみ”がOpenFlowで変更されるというネットワーク設計でした。そのために、OpenFlowで実現していたサービスチェイネイングの網自体もバックボーンから見ると下流にありました。必要に応じてサービスチェイニングを利用できるようにようするために、すべての出展社へのネットワーク提供の入り口に工夫をする必要があったのが去年の構成です。

去年の構成と比べると、今年の構成はシンプルでエレガントだと思いました。今年は、ShowNet各所でBGP Flowspecが活用されていますが、BGP Flowspec対応機器が増えたことで、サービスチェイニングを行う機器に流入するトラフィックを柔軟に制御しやすくなるので、処理能力に制約がある高機能機器も使いやすくなるのかも知れないと思える展示内容でした。


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